思い出も一緒にいただきました。
「家の片づけをしている時に出てきたんだけど、要る?」
と、友人から連絡をもらい、受け取りに行ってきました。
まんまるのボストンバッグがひとつ、どーんと目の前に出てきました。
いろんな色の毛糸が、全部で30玉くらい。
そして、棒針が、細いのから太いのまで、各種、編み針ケースに入って、ひと揃い。
その他、輪針とか、縄編みの針とか、待ち針などなど。
お母様が大事にされていたものだったそうです。
思わず、うわぁぁぁぁ!と歓喜の声を上げてしまいました。
「ありがたく頂戴しますー!」
ちょうどその場に遊びに来ていた別の友人たちが、私がバッグから、毛糸や道具を取り出しながら、「おおー!」とか「わー!」とか叫んでいるのを、そばでみながら、「それは何をするもの?」「それは?」と、興味津々の様子です。
確かに、棒針編みのことを知ってはいても、普段、編み物をしなければ、不思議な道具ばかりですよね。それでは、とテレビショッピングのごとく、あれこれと解説させてもらいました。
すると、その様子を横で見ていた当の毛糸を譲ってくれた友人(男性)が、補足説明で、その会話に参戦です。男性ですけど、これが、結構詳しいんですよ。
道具談議に花を咲かせていると、
「そういえば、縄編みの帽子とか、編んでくれてたな」とか、
「その色の毛糸! そういう色のセーターを、カミさんに編んでくれてた編んでたなぁ。」などなど、
次々と、お母様と編み物の思い出話がたくさん出てきました。
友人のお母様には2-3度お会いしただけで、その際も、直接編み物のお話を伺うことはなかったのですが、そんな思い出話を聞いているうちに、どんな感じで編み物をされていたのか、その様子が伝わってくるような感じがしました。
セーターなどの作品にならなかった毛糸たちにも、たくさんの思い出たちが詰まっているのですね。
友人とお母様の思い出も一緒にいただいて、誰かの思い出の一つになれるような作品を作りたいと思います。