Handgestricktのハンドメイド日記

手編みを中心としたハンドメイド作家です。オリジナル作品を中心に紹介しています。

あれから3年。いろいろありました。

 過去のブログ記事を見返していたら、3年前の記事にたどり着きました。

 handgestrickt.hatenablog.jp

 

2020年の3月。あれから3年経つんですね。

振り返ってみれば、この年の1月に東京でcovid-19に感染した人がみつかり、北海道では2月に感染者がみつかって、それからあれよあれよという間にクラスターになって、3月はちょうど緊急事態宣言中。

店頭からマスクが消えて。。。

マスクを買うために並ぶ? いや、並んでいる間に感染するかもしれないし、とか家族会議をして。。。

いやいや、家に罪庫の布があるじゃん!ミシンあるじゃん!っていうことで、とりあえず簡単な形のマスクを作って、家族で使う分をキープした。

そうしたら、近所に住む親せきが「マスクが買えずに、何度も洗って使ってるから、毛羽立ってボロボロ」っていうので、手ぬぐいとか使ってマスクを作って。。。

 

布はあるけど、ゴムがない。

じゃあ、どうしよう。。。って思ってたら、手元にコットンの糸がある。

そうだ!私は編める人だった!編めばいいじゃん!

ってなって、ゴムを使わなくても良いように、しかも使いやすい立体のマスクを編み始めたのです。

布マスクと比べると隙間だらけだし、当初は自分用にするつもりだったのですが、顔なじみの薬局の店員さんが「そうよね!編むのもありよね!立体型にも編めるんですね!」と驚いていたので、誰かの役に立つならば、と思ってブログに上げたのでした。

 

あの頃は、別業も当然リモート。それまで毎月行っていたビール倶楽部も中止や自粛で、外出する機会も激減。時間だけはとにかくあったので、編んで、編み図を作って、ブログにあげました。備忘録的なところもあったし、誰か一人でも、これを見て作って、使ってもらえるなら嬉しいなと思ったんです。 

お子さん用のマスクも不足していたから、サイズ変換の仕方を紹介したり、猫ちゃん模様のマスクの編み図を上げたり、編めない人向けにゴムの作り方を書いたり、と、毎日のようにあげてました。何かしてないと落ち着かない状態だったんですよね。とにかく、時間がある限り、編んで、編み図を作って、ブログを書くことで、自分も不安解消していたところもありました。

 

編み物ネタだからバズる、というまではいかなかったけれど、3桁のアクセス数になり、気づいたらpintarestにpinされてたり、さらには「作って売っていいですか?」という問い合わせまで。さすがに予防効果は保証できないから、お断りしましたけれど。。。少しは役に立てたのかな、やって良かった、と思いましたね。

 

編み図を売ったら売れたのかもしれないけれど、みんな困ってるから、一緒にがんばろう!っていう気持ちの方が大きかったので、売る方向では考えなかったです。

しばらくアクセス数の多い日が続きましたが、不織布マスクの供給量も安定して、昨年あたりからアクセス数は減っていきました。

私自身も不織布マスクあるいは、手芸女子友の「Bier,bitte」さんの布マスクが可愛くて素敵なので、手編みマスクは使わなくなったので、当然と言えば当然なのですが、いまだにpintarestからのアクセスはマスク関連が上位なので、手編みマスクに関心を持っている人は一定数いるようです。

 

ようやくコロナも落ち着き、いつしかマスク生活も終わりを告げる時が来るのだと思いますが、あれが3年前なんだと考えると、ずいぶん昔のことのようにも感じるのですが、逆に、ついこの間のことのようにも感じたりすることもあり、不思議な感覚です。

でも、3年、と改めて考えると、長かったなと思います。

 

大変なことも多かったし、自分的にはいまだに大変な状況は変わらないのですが、その一方で、編み物の存在を見なおすことができた3年だったので、それはそれでよかったのかなとも思います。

 

明日から新年度。

一斉に花が咲くような、そんなエネルギッシュな世界に変わっていって欲しいなと願うばかりです。